muenyの夢絵日記

観た夢を絵日記ふうに。

2019-01-01から1年間の記事一覧

まさか新宿駅の地下街に、秘密の入り口があるとは思わなかった。 西口の高速バスターミナル方面へと行き、地上へと出る階段のすぐ脇に小さなドアがある。一見すると、たんなる鉄の板だ。取っ手も鍵穴も見当たらない。 わたしは、あらかじめ教えられていたシ…

スーパーバイザーに会う

友人の桑田孝夫と互いを心理分析してみよう、ということになった。「その前に、スーパーバイザーから指導を受けなくちゃね」わたしは言う。「青森におれの知り合いの心理臨床家がいるぞ。その人に頼むとしようか」 そんなわけで、わたしたちは青森へ向かった…

大きな絵本

ピンポーンとチャイムが鳴った。「こんにちはーっ、毎度お馴染みの宅配便ですよーっ」 えっと、何かポチったっけ? とりあえず、引き出しからシャチハタを探し出すと、戸口へ急いだ。「はいはいっ、いま行きます」 ドアを開けると、やたらと大きな荷物が目に…

サンシャイン60をエクステ!

サンシャイン・シティの屋外ガーデンで日向ぼっこをしていると、恰幅のいい初老の男に声を掛けられた。「わたしはこのサンシャイン・シティの統括管理者ですが、見たところ、あなたはいかにも暇そうですな。そこで、どうだろう。1つ、仕事を頼まれてはもら…

自衛隊がふらっと立ち寄る

庭でブーンと唸るような音がする。何事かと外に出てみれば、頭上から釜飯弁当そっくりな物体がふらふらと舞い降りてくるところだった。「これって、まさかUFO?!」わたしは仰天した。 釜の蓋がぱっかんと開き、現れたのは自衛隊員だった。どうやら新しく…

モンスター実況中継

マイクを手に森の中をさまよっている。「この道で本当に合ってるんですかぁ?」背後でカメラマンが心配そうな声を漏らした。「さあ……」とわたし。そもそも、なぜこんな所を歩いているのかもわかっていない。「そんな、無責任な。ディレクターから何も聞かな…

電卓に隠された機能

友人の桑田孝夫に電話をかけようと、さっきから奮闘している。番号は会っているはずなのに、どうしてもつながらない。液晶には表示されているのだが。壊れたかな。これだから、スマート・フォンは――。 よくよく見れば、テレビのリモコンだった。「ありゃあ、…

のどかな散歩道

昼下がりの城下町。穏やかな日差しが、狭い路地を暖かく照らしている。とかく坂の多い所だった。尾道を思い起こす軒並みである。 苔むした石段を下りていくと広場に出た。中心には、御影石を積み上げただけの古い井戸がある。井戸の周りで洗濯をする女性、大…

ウレタンのピラミッド

道端にピラミッドが捨てられていた。胸くらいの高さはある。「通り道にこんなもの捨てるなんて、近頃のエジプト人はマナーが悪いなあっ」 せめて邪魔にならない所へと、ピラミッドを力いっぱい押した。思いのほか軽く、勢い余って、ずでんっとつんのめってし…

うまいと評判のチャーハンを食べに行く

友人の桑田孝夫が言う。「なあ、これからチャーハン食いに行かねえ?」 唐突だったので、思わず「えっ?」と聞き返してしまった。「だから、チャーハンだって。うまい店知ってるんだ」「あー、チャーハンか。別にいいけど」その店へ行くことにした。 途中で…

雲間を走る月を眺めて

まるで野原のような広い部屋のど真ん中に、1組だけ布団を敷いて、わたしは仰向けに寝そべっている。 天井はなく、夜の空がそのまま見渡せた。満月は明るく、部屋の隅々まで照らし出す。時折、黒い雲が疾風のように走り去る。つかの間月を覆い隠し、そのたび…

もやし少年がさま変わりする

中学時代の同級生とばったり会う。卒業以来だ。 とはいえ、初めは誰だかわからなかった。「よっ、久しぶり」先に声を掛けてきたのは同級生の方である。「はい?」ちょっとびっくりして、相手をじっと眺めた。「おれだよ、おれっ」彼はしきりに自分の顔を指さ…

町に1つだけある釣り堀へ出かけてみた。スクラップ置き場にわずかばかり空いたスペースだ。 小さな池の前でわたしはあぐらをかき、のんびりと釣り糸を垂らす。水は錆色に濁り、底が見えない。日の光がみなもで揺れて、時折キラッと光るものがある。それらは…

恒例のカボチャ・レース

町内カボチャレースに、わたしは飛び入りで参加した。 会場はすでに大勢が集まっていて、わいわいと盛り上がっていた。拡声器のハウリングに混じって、町長のがなり声がワンワンとこだまする。「ご町内の皆様! これより、第2756回・カボチャレースを行いま…

カエルを追いかけて

部屋の中に、小さな茶色いカエルがぴょこん、と飛び込んできた。続いて、芦田愛菜ちゃんが息せき切って駆けてきて、「お願い、わたしのカエルちゃんを捕まえてっ!」と叫ぶ。 「よしきたっ」わたしはカエルを追いかけた。隅まで詰め寄り、両手を伸ばす。あと…

宇宙船コンテストで優勝を狙う

会場は熱気に包まれていた。今日は「宇宙船コンテスト」の開催日なのだ。各自持ち寄った宇宙船の模型を審議し、最優秀賞のものは、なんと実機が制作される。そして処女航行に同乗させてもらえるのだった。 スポンサーはビル・ゲイツ、それに映画監督のジョー…

プリンの風呂

夜の浜辺を散策していると、丘の上に 古い寺が見えてきた。「ハハーン、あれがマフィアのアジトだな」ピンと来る。昼は住職をしているが、夜になるとこの界隈を取り仕切る、闇の帝王なのだ。 わたしは好奇心を抑えることができず、丘へと通じる小路を登って…

過去の街を歩く

夜の町を、わたしは1人歩いている。 見知らぬ町だと思っていたが、そうではなく、過去をさまよっているらしかった。それも、わたしが生まれるよりずっと昔の。 寂しい通りがどこまでも続く。 空腹を覚え、コンビニを探すのだが、この時代にそんなものなどな…

隅田川にカブトガニ現る!

隅田川に途方もなく大き なカブトエビが住みついた。非常に凶暴で、ここ数日の間に何十人もの犠牲者を出した。 わたしは「カブトエビ学会」というものに出席していて、たまたまそこで「巨大水生生物研究所」の所長をしている橋本京子女史に出会った。 「隅田…

いわし御殿

居間に風呂を増設してみた。 座椅子ごと湯につかれるとあって、たちまち評判になり、隣近所からひっきりなしに人が訪れるようになった。 「なんやねん、なんやねん」と奇声がするので振り返ると、明家いわしが、窓枠に前歯を引っ掛けてのぞいている。たまた…

3Dグラフィックスで遊ぶ

パソコンで3Dグラフィックスを始めた。思っていたよりも簡単だ。わたしは夢中になって、「航空機」の制作を始める。 ところが、ちょっと困ったことになった。出来上がった航空機が大きすぎて、画面の中でパンパンなのだ。 どうしたものかと考えているうち…

ある日の事件

繁華街で突然、大声が響いた。「誰かっ、あの自転車を捕まえてくれっ!」 振り返ると、この人混みの中を自転車が猛スピードで逃げていく。後ろ姿なのではっきりしないが、男であることは間違いない。 周辺はたちまち物々しい雰囲気となり、買い物客も通行人…

ショパンのノクターン

友人の桑田から電話が来た。「おい、むぅにぃ。今から来いよ。飯を喰わしてやるぞ」 いったい、どんな料理を作ってくれるのだろうか。わたしは自転車に乗って、すぐに彼の家へと向かった。 「来てやったよ」わたしは言い、ガララッと玄関の戸を引いた。奥か…

数学のテスト

教室の、前の方の席にわたしは掛けた。周りを見回すが、知った顔など1つもない。「コホン……」軽く咳払いがした。プラズマ理論で有名な、某教授が教壇に立っている。「では、これからテストを行うからね。数学のテストだよ。はいはいはい、机の上にはエンピ…