まるで野原のような広い部屋のど真ん中に、1組だけ布団を敷いて、わたしは仰向けに寝そべっている。 天井はなく、夜の空がそのまま見渡せた。満月は明るく、部屋の隅々まで照らし出す。時折、黒い雲が疾風のように走り去る。つかの間月を覆い隠し、そのたび…
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