muenyの夢絵日記

観た夢を絵日記ふうに。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

のどかな散歩道

昼下がりの城下町。穏やかな日差しが、狭い路地を暖かく照らしている。とかく坂の多い所だった。尾道を思い起こす軒並みである。 苔むした石段を下りていくと広場に出た。中心には、御影石を積み上げただけの古い井戸がある。井戸の周りで洗濯をする女性、大…

ウレタンのピラミッド

道端にピラミッドが捨てられていた。胸くらいの高さはある。「通り道にこんなもの捨てるなんて、近頃のエジプト人はマナーが悪いなあっ」 せめて邪魔にならない所へと、ピラミッドを力いっぱい押した。思いのほか軽く、勢い余って、ずでんっとつんのめってし…

うまいと評判のチャーハンを食べに行く

友人の桑田孝夫が言う。「なあ、これからチャーハン食いに行かねえ?」 唐突だったので、思わず「えっ?」と聞き返してしまった。「だから、チャーハンだって。うまい店知ってるんだ」「あー、チャーハンか。別にいいけど」その店へ行くことにした。 途中で…

雲間を走る月を眺めて

まるで野原のような広い部屋のど真ん中に、1組だけ布団を敷いて、わたしは仰向けに寝そべっている。 天井はなく、夜の空がそのまま見渡せた。満月は明るく、部屋の隅々まで照らし出す。時折、黒い雲が疾風のように走り去る。つかの間月を覆い隠し、そのたび…

もやし少年がさま変わりする

中学時代の同級生とばったり会う。卒業以来だ。 とはいえ、初めは誰だかわからなかった。「よっ、久しぶり」先に声を掛けてきたのは同級生の方である。「はい?」ちょっとびっくりして、相手をじっと眺めた。「おれだよ、おれっ」彼はしきりに自分の顔を指さ…

町に1つだけある釣り堀へ出かけてみた。スクラップ置き場にわずかばかり空いたスペースだ。 小さな池の前でわたしはあぐらをかき、のんびりと釣り糸を垂らす。水は錆色に濁り、底が見えない。日の光がみなもで揺れて、時折キラッと光るものがある。それらは…

恒例のカボチャ・レース

町内カボチャレースに、わたしは飛び入りで参加した。 会場はすでに大勢が集まっていて、わいわいと盛り上がっていた。拡声器のハウリングに混じって、町長のがなり声がワンワンとこだまする。「ご町内の皆様! これより、第2756回・カボチャレースを行いま…

カエルを追いかけて

部屋の中に、小さな茶色いカエルがぴょこん、と飛び込んできた。続いて、芦田愛菜ちゃんが息せき切って駆けてきて、「お願い、わたしのカエルちゃんを捕まえてっ!」と叫ぶ。 「よしきたっ」わたしはカエルを追いかけた。隅まで詰め寄り、両手を伸ばす。あと…

宇宙船コンテストで優勝を狙う

会場は熱気に包まれていた。今日は「宇宙船コンテスト」の開催日なのだ。各自持ち寄った宇宙船の模型を審議し、最優秀賞のものは、なんと実機が制作される。そして処女航行に同乗させてもらえるのだった。 スポンサーはビル・ゲイツ、それに映画監督のジョー…

プリンの風呂

夜の浜辺を散策していると、丘の上に 古い寺が見えてきた。「ハハーン、あれがマフィアのアジトだな」ピンと来る。昼は住職をしているが、夜になるとこの界隈を取り仕切る、闇の帝王なのだ。 わたしは好奇心を抑えることができず、丘へと通じる小路を登って…

過去の街を歩く

夜の町を、わたしは1人歩いている。 見知らぬ町だと思っていたが、そうではなく、過去をさまよっているらしかった。それも、わたしが生まれるよりずっと昔の。 寂しい通りがどこまでも続く。 空腹を覚え、コンビニを探すのだが、この時代にそんなものなどな…

隅田川にカブトガニ現る!

隅田川に途方もなく大き なカブトエビが住みついた。非常に凶暴で、ここ数日の間に何十人もの犠牲者を出した。 わたしは「カブトエビ学会」というものに出席していて、たまたまそこで「巨大水生生物研究所」の所長をしている橋本京子女史に出会った。 「隅田…

いわし御殿

居間に風呂を増設してみた。 座椅子ごと湯につかれるとあって、たちまち評判になり、隣近所からひっきりなしに人が訪れるようになった。 「なんやねん、なんやねん」と奇声がするので振り返ると、明家いわしが、窓枠に前歯を引っ掛けてのぞいている。たまた…

3Dグラフィックスで遊ぶ

パソコンで3Dグラフィックスを始めた。思っていたよりも簡単だ。わたしは夢中になって、「航空機」の制作を始める。 ところが、ちょっと困ったことになった。出来上がった航空機が大きすぎて、画面の中でパンパンなのだ。 どうしたものかと考えているうち…